こんにちは。川崎市多摩区中野島・登戸のピアノ教室、北島りえピアノ教室の北島理恵です。
練習のことで悩む保護者の方に向けた連載、第5回です。前回は、「練習したの?」の代わりにかけたい、おうちのことばについてお話ししました。今日は、お子さまから「ピアノ、やめたい」と言われたときに、保護者の方にできることをお伝えします。
目次
- 「やめたい」と言われたら、まず気持ちを受けとめる
- 「やめたい」の奥にある理由を、一緒に探す
- まずは、今の先生に相談してみてください
- 中野島のピアノ教室で出会った、ある親子の変化
- やめる選択も、大切にしていい
- 次回のご案内
「やめたい」と言われたら、まず気持ちを受けとめる
お子さまから「やめたい」と言われると、保護者の方の心は、ざわっと揺れますよね。「せっかくここまで続けてきたのに」「もう少しがんばってほしい」。そう思うのは、お子さまのピアノを大切に思っているからこそです。
そんなときは、まず「そう思ったんだね」と、お子さまの気持ちをそのまま受けとめてあげてください。続けるか、やめるか。その結論は、ゆっくりで大丈夫です。気持ちを受けとめてもらえたという安心が、お子さまが本当の思いを話せる土台になります。
「やめたい」の奥にある理由を、一緒に探す
「やめたい」ということばの奥には、いろいろな気持ちが隠れていることがあります。
- 今弾いている曲に、気持ちが向いていない
- 難しいところが続いて、自信が小さくなっている
- 学校や習い事が忙しくて、少し疲れている
- ほかに、夢中になっていることがある
- 「練習しなきゃ」が、重たく感じられている
「最近のピアノで、どんなところが大変?」「どんな曲なら弾いてみたい?」と、一緒に探すつもりで聞いてみてください。理由は、ピアノそのものより、今の状況のほうにあることも多いものです。
まずは、今の先生に相談してみてください
理由が見えてきたら、ぜひ今通っている教室の先生に相談してみてください。弾く曲を変えてみる、進め方を変えてみる、レッスンの時間を見直してみる。ほんの少し何かが変わるだけで、お子さまの気持ちが、ふっと動き出すこともあります。
先生も、お子さまのピアノを大切に思っている一人です。保護者の方と先生が一緒に考えることで、お子さまにとっていちばんよい道が、きっと見えてきます。
中野島のピアノ教室で出会った、ある親子の変化
私の教室に移ってきてくれた生徒さんのお話です。
以前は、「弾かなきゃ」「練習させなきゃ」と、親子で一緒に一生懸命がんばっていたそうです。教室では、まず、その子自身の「弾きたい」という気持ちを大切にすることから始めました。
すると、少しずつ、その子の中に「弾きたい」が育っていきました。そしてある日、気づけば、誰に言われるでもなく、自分ひとりでピアノに向かうようになっていたのです。今では、毎日自分で練習しています。
保護者の方は、その姿を「奇跡のような感動です」と話してくださいました。そして、「もう、親が立ち入らなくてもいいんだ」という安心感。お子さまの成長を、心から喜んで見守れるようになった、と。
「弾きたい」という気持ちが育つと、親子の関係まで、こんなにやわらかく変わっていくのだと、私自身も胸がいっぱいになりました。
やめる選択も、大切にしていい
いろいろ考えて、それでも「やめたい」という気持ちが変わらないこともあります。そのときは、やめる選択も、どうぞ大切にしてあげてください。
「好き」の気持ちを大切に残したまま、いったんピアノから離れることも、ひとつの道です。音楽を好きな気持ちがあれば、いつかまた、ピアノに戻ってくる日がきっと来ます。大切なのは、ピアノを続けることそのものより、お子さまが「好きなことがある人生」を歩んでいけることだと、私は思っています。
次回のご案内 先生とおうちが手をつなぐと、子どもはぐんと伸びる
次回は連載の最終回。先生とおうちが手をつなぐことで、子どもがどう伸びていくのかをお話しします。どうぞお楽しみに。
「やめたい」と言われて迷ったとき、ひとりで抱えこまずに、どうぞ気軽にご相談ください。体験レッスンでは、お子さまの様子を見ながら、ゆっくりお話を伺います。
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