1．音を「遊ぶ」時間から始める
北欧では、音楽はまず「楽しむこと」から始まります。
当教室でも、レッスンの最初に遊び感覚で音に触れる時間を設けています。
- 鍵盤で雨や風の音をまねる
- 簡単なリズムカードで体を動かしながら拍を感じる
- 好きな音やメロディを自由に選んで弾いてみる
この時間は、技術や正確さを求めず、感覚と表現力を育てることを目的としています。
2．生活の中の音を教材に
北欧では、日常の音や季節の変化を音楽に結びつけます。
レッスンでも、身近な音を教材として活用しています。
- 鳥のさえずりを真似してメロディを作る
- 足踏みのリズムで「雨の降るリズム」を表現
- 夕焼けをイメージした音色で自由に演奏
こうした活動は、音を聞き分ける力や創造力を自然に伸ばします。
3．体と音をリンクさせる
北欧式教育では、体の動きと音を連動させることが重要です。
- 手だけでなく体全体でリズムを感じる
- メロディに合わせて体の動きを変える
- 楽器の演奏と歌や動きを組み合わせる
身体感覚を通して音楽を理解することで、集中力やリズム感がぐんと高まります。
4．子どもが主役のレッスン
北欧教育では、子ども自身が選び、表現することが重視されます。
- 曲やフレーズを自分で選ぶ
- 弾き方や表現を自由に工夫する
- 挑戦したい課題を自分で決める
こうして子どもが主体的に学ぶことで、内発的動機が育ち、演奏技術と自己肯定感の両方が自然に伸びていきます。
5．モンテッソーリ式と北欧教育の融合
当教室では、モンテッソーリ式の「選べる学び」「自己教育力」と、北欧教育の「生活に溶け込む音楽体験」を組み合わせています。
子どもたちは、自分で考え、自由に表現し、感性を育てながらピアノに触れることができます。
この方法により、技術だけでなく、創造力・集中力・自己肯定感など、将来に役立つ力を育むレッスンが実現しています。
次回は、北欧教育理念の「生活の中での音楽体験」が、日常の中でどう具体的に生かされるかを、さらに詳しくご紹介します。
