モンテッソーリ式ピアノレッスンの1回の流れ

1.はじめに:子ども自身の「今日やりたい」を大切に

レッスンの最初は、子ども自身に「今日はどんなことをやってみたいか」を選んでもらいます。

  • 興味のある曲
  • 指の運動やリズム遊び
  • 感覚教具でのトレーニング

この「自分で選ぶ」経験が、主体的に学ぶ力の第一歩です。

2.感覚遊びで脳と体を目覚めさせる

選んだ活動の前に、感覚を刺激するウォーミングアップを行います。

  • リズムを体で感じる
  • 音の高低をカードや色で確認する
  • 手指の細かい運動(紐通しやパズル)

これにより、脳と体が音楽を受け取る準備が整います。

3.音楽の「聴く力」を育てる時間

ピアノの前に座る前に、まずは音を聴く時間。

  • 曲のリズムや雰囲気を体で感じる
  • 音を色やイメージで表現してみる
  • 「ここはどんな気持ちで弾きたい?」と考える

正解を求めず、感じることを楽しむ時間です。

4.ピアノで表現する時間

いよいよ鍵盤に向かいます。

  • 「弾くこと=ご褒美」と感じる時間
  • 指の運動と感覚を結びつける
  • 自分で決めた順序で課題や曲に取り組む

このときも、指導者は「正す」より「気づかせる」役割。

子どもが自分で工夫して弾く力を育てます。

5.振り返りと自己肯定感の積み重ね

最後に、今日できたことや工夫したことを一緒に振り返ります。

  • 「ここが上手にできたね」
  • 「どう感じた?」
  • 「次はこんなことに挑戦してみよう」

自己評価の力が育ち、挑戦する意欲と自己肯定感につながります。

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