あなたのためのステージが始まる。2026 発表会への第一歩

目次

1.発表会のかたち

2026年2月22日に開催する発表会は、例年とは少し違うスタイルにしました。

それは、「一人一人の音楽の物語を、もっと丁寧に、もっと主体的に届けられる場にしたい」と考えたからです。

ただ順番に弾いて終わるのではなく、

“あなたの舞台がそこに生まれる” 発表会。

今年は初めてご参加くださる生徒さんも多く、緊張も期待も入り混じる時期です。

だからこそ、ひとりひとりの歩みに寄り添うステージ設計をしています。

2.「立派に弾けなきゃリサイタルはできない」という思い込みを外す

リサイタルは、完璧を披露する場所ではありません。

本来の演奏会は、“その人が音楽と向き合ってきた時間” を共有する場。

技術はもちろん磨きますが、

「弾けるようになってから」ではなく、

“やりたい”と思った瞬間から舞台は始まる のが、子どもの音楽学習としてとても自然です。

特に感性が柔らかく、成長のスピードが個別に大きく揺れる幼少期。

挑戦したいという気持ちこそ、最大の学びの原動力になります。

発表会をその“心の火”がしっかり燃える場にしたいのです。

3.一人5〜8分の「あなたのためのステージ」

今年は、一人あたり5〜8分の持ち時間を用意しています。

それは、単に曲数を増やすためではありません。

どのように演じ、何を届けるのかを自分で選び、考え、形にする時間です。

演奏する曲、ステージでの流れ、曲間の佇まい、音の出し方。

どれも子どもたちが自分で選び、決めるプロセスは、

自己決定力・自己表現力・集中力を育てます。

「たった5分?」ではありません。

“自分だけに用意された5分” は、子どもにとって宝物になります。

4.ゆるくはない。でも、否定もない。

“間違えてもいい発表会”ではありません。

かといって“失敗が許されない会”でもありません。

私が目指すのは、

「心地よい緊張」と「挑戦に寄り添う環境」が共存する空気 です。

ステージに立つと、少し背筋が伸びるようなピリッとした気持ち。

けれど、その緊張を乗り越えるための準備もサポートも、しっかり用意しています。

挑戦の場であること。

失敗ではなく成長に光を当てること。

その2つが両立すると、子どもたちの演奏は驚くほど変化します。

5.極上のピアノで、心の奥にふれる音を

今回の発表会のもう一つの大切なこだわりは、ピアノです。

子どもたちが“自分の音の色”を見つけられるよう、

ひとつひとつの鍵盤が豊かに響く極上のピアノを選びました。

良い楽器は、弾く人の内側にある感性をすっと引き出します。

「この音、好きかも」という瞬間があると、演奏の世界は一気に広がります。

ステージで音を出したとき、

会場にふわりと広がる響きの中に、

子どもたちはまた一つ、特別な体験を刻んでいきます。

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