ステージを“物語”に変える。子ども一人ひとりの世界のつくり方

今年の発表会は、「ただ弾くだけ」で終わらないステージを目指しています。

それぞれの子が、自分の曲とともに“世界”をつくり、その世界の中で音を生き生きと響かせてほしい。

そんな思いで、構成から演出まで細やかに設計しています。

一人5〜8分という持ち時間は、

子どもが自分の世界を築くには、ちょうどよい小さな劇場のような時間。

ここにどんな色をのせるのか?

どんな風に空気を変えるのか?

それを考えることそのものが、子どもたちにとっての深い学びになります。

今日は、その「ステージの世界づくり」についてお話しします。

1.“曲を選ぶ”は、子どもが自分を知る瞬間

今年の発表会では、曲選びに子ども自身の意思をしっかり反映させています。

憧れの曲

気になる音の景色

その子の性格に寄り添った選択

「やってみたい」を出発点にすることで、

子どもは“自分の好み”と“自分の表現”を発見していきます。

曲選びとは、

自分の世界の扉を開く第一歩。

それぞれの子に、「自分はどんな音の物語を作りたいのだろう?」

と考える時間が生まれます。

2.“演じ方”を選ぶことで、子どもの世界が立ち上がる

今年は、一人ひとりに

「どう弾きたい?」

をよく尋ねています。

やわらかい森の空気みたいに

光が差す朝の景色みたいに

風の音のように軽く

強い気持ちで堂々と

音をどんな風に動かしたいのかを言葉にすると、

子どもの内側にある“世界”がふわっと姿をあらわします。

その世界を一緒に育てていくと、

ただの演奏ではなく、

“ひとつの演技”が生まれる。

舞台は、音で描く小さな物語の幕開けになります。

3.照明・導線・空気づくりも「学びの一部」

会場の音楽サロンariaは、音の響きがとても美しく、

少しの光の調整で空気が変わるほど繊細な空間。

ステージの入り方

椅子に座る所作

一礼の仕方

演奏後の退場

これらは単なるルールではなく、

子どもが“自分の舞台を大切に扱う”という学びにつながります。

音が生まれる前の静かな数秒や、

曲が終わった後の余韻。その空気ごと、子どもは演じていきます。

4.ステージの世界を作ることは、自己表現の最高のレッスン

「どう弾きたい?」

「どんな世界にしたい?」

「観ている人に何を届けたい?」

これらの問いかけは、音楽の枠をこえて、

“自分はどう生きたい?”

という問いの小さな練習でもあります。

表現力は、突然育つものではありません。

“自分の世界を大切にする経験”の積み重ねが、

子どもの芯をしなやかに強くしてくれます。

5.一人ひとりのステージは、子どもの未来を照らす灯りになる

会場に満ちる緊張と期待の空気。

その中で自分の世界を立ち上げ、音を放つ。

子どもたちは、ステージで“挑戦する心”と“表現する喜び”を同時に味わいます。

その経験は、ピアノだけでなく、

未来のあらゆるチャレンジの背中を押す灯りになります。

今回の発表会は、まさにその灯りをともすステージ。

一人一人の世界が、あの日のariaでどんな風に輝くのか。

今からわくわくどきどきです。

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