ピアノで広がる「自己表現」の力

小さな心の声を、音にのせて

子どもたちは、ことばではまだ言い表せない気持ちをたくさん抱えています。

楽しかったこと、嬉しかったこと、ちょっと寂しかったこと。

そんな心の声を安心して出せる場所があると、子どもはぐんと表情が柔らかくなります。

ピアノは、その“心の声”を受け止める大きなキャンバスのような存在です。

たとえば、元気いっぱいな日には、鍵盤を強くはずんで弾く。

ちょっと眠たい気分の日には、やわらかく流れるように音を奏でる。

そこに「正しい・間違い」はありません。

「その音、今日のあなたの気持ちにぴったりだね」

そう認めてもらえることで、子どもは安心し、自分の感情を大切にできるようになります。

目次

自己表現が育てるもの

ピアノを通して感情を音にすることは、自己表現の第一歩です。

「自分の気持ちを伝えてもいいんだ」

「わたしの感じ方で大丈夫なんだ」

そんな経験は、子どもの自信につながります。

研究でも、音楽を通じた表現活動は非認知能力(自己肯定感や共感力など)を育むことが分かっています。

これはまさに、これからの社会で求められる力の土台です。

おうち練習がなくても大丈夫

表現の練習には「正解」がありません。

だからこそ、家で「違うでしょ!」と直されてしまう心配もありません。

帰り道にお母さんと一緒に歌ってみたり、家で「今日はどんな気分だった?」と話してみたり。

それだけでも、立派な練習になるのです。


まとめ

ピアノは、単に楽譜を読んで指を動かすだけの習い事ではありません。

小さな子どもにとっては、心の中を自由に描くための「ことば」でもあります。

安心して自分を表現できる時間が積み重なることで、子どもは自分の気持ちを信じ、

自分の言葉や行動で世界とつながっていけるようになる。

それが、私のピアノ教室で大切にしている「自己表現の力」です。

そして、

ピアノとのふれあいだけではありません。ここには、わたしがいます。

話を聞く、気持ちを受け入れる、決してわがままを言っていい場所ではありません。

それは生徒さんもしっかりわかってくれています。

自由と勝手は別物です。

社会で強く生きていくために、自分という軸をしっかりもった

やわらかで穏やかな心。その成長の伴走者でありたいと思っています。

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