第2回:感性が光ると、どんな未来がひらけるの?

〜ピアノを通して育つ“感じる力”が、子どもたちの可能性を広げる〜

感性が光る子は、“人生のセンサー”を持つ

前回は「感性とは目に見えないものを感じとる力」だとお話しました。

では、感性が光る子どもは、日常でどんな力を発揮するのでしょうか?

感性は、子どもにとって“こころのセンサー”。

「なんだかイヤ」「これ好き!」といった自分の感情をキャッチできるだけでなく、

「お友だちが困っている」「お母さんが嬉しそう」といった他者の心も感じ取ることができます。

この“センサー”があると、子どもは自分の気持ちに素直に行動でき、

他人に対しても思いやりのある判断ができるようになります。

ピアノで育つ感性の時間

ピアノレッスンは、「音を正しく弾くこと」だけが目的ではありません。

私の教室では、まず「感じること」を大切にしています。

  • 音を聴いて色や情景を想像する
  • 音に合わせて体を動かす
  • リズムや強弱で気持ちを表現する
  • 音から物語やキャラクターを思い描く

こうして、子どもたちは“心で聴く力”“感じる力”を自然に育みます。

音楽は正解がないので、思い通りに表現する楽しさを体験できるのです。

 感性は自己表現のはじまり

音楽を通して「感じる」体験を重ねると、

子どもたちは自分の思いを音で表現できるようになります。

「こんな気持ちを表したい」

「こんな色に聴こえるように弾きたい」

そんな表現力が芽生える瞬間は、自己肯定感にもつながります。

「自分の感じたままでいいんだ」と思える体験が、

子どもたちの心を安心で満たしてくれるのです。

感性が育つと、未来の選択肢も広がる

情報があふれる今の時代、答えがひとつでないことも多いですよね。

だからこそ、自分の感じたことを軸に考えられる力はとても大切です。

感性が光る子は、

「私はこう感じたからこうしてみよう」

「自分の好きや心地よさを大切にしよう」

と、自分の人生の選択を自分で決める力を持ちます。

ピアノで育った感性は、学校や友だち関係、将来の夢に向かう力にもつながるのです。

今日のまとめ

  • 感性とは「目に見えないものを感じとる力」
  • 感性が光る子は、自分も他人も感じ取れる“人生のセンサー”を持つ
  • ピアノを通して「感じる・表現する体験」が、自己肯定感や表現力につながる
  • 感性は、子どもが未来を自分らしく選ぶための大切な力
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