第3回:ピアノで育てる感性の具体例

〜2〜3歳から楽しめる、心を動かすレッスンの工夫〜

 小さな遊びから広がる感性

感性は「感じる力」ですが、幼児期はまだ言葉で表現するのが難しいことも多いです。

だからこそ、レッスンでは遊び感覚で体験できる活動を取り入れています。

  • 音カードを見て高い音・低い音を聞き分ける
  • 音楽に合わせて手や体を動かす
  • 指先で小さな道具を触りながらリズムをとる

こうした“体と耳を使った遊び”の中で、子どもたちは自然に音の違いやリズムを感じ、集中力や想像力も同時に育ちます。

 色やイメージで音を表現

音は目に見えませんが、色や形に置き換えることで、子どもたちにとって分かりやすくなります。

  • 「この音は赤っぽいかな?青っぽいかな?」
  • 「お日さまの音はどんな音かな?」

音を色や形に変換する体験は、感性を養うだけでなく、表現力や発想力を豊かにします。

“自分の感じたままを表す楽しさ”を知ることで、ピアノがさらに好きになるのです。

自由な演奏で生まれる想像力

私のレッスンでは、ルールを少しだけ決めて、あとは自由に弾く時間を大切にしています。

  • 曲の一部を自分のイメージで変えて弾く
  • 音の強弱や速さで物語を表現する
  • 音に合わせて体を使って表現する

正解がないからこそ、「こう弾きたい!」という気持ちを音にのせることができます。

小さな挑戦を繰り返すうちに、子どもたちは自分の表現に自信を持つようになります。

 聴く・感じる・表現するの一連の流れ

感性を育てるには、「聴く」「感じる」「表現する」という一連の体験が大切です。

  • まずは音を聴く
  • 次に色や形、物語を思い描く
  • 最後にピアノや体で表現する

この流れの中で、子どもたちは「自分の感じたことは大切にしていいんだ」と実感し、自己肯定感や創造力も同時に育まれます。

今日のまとめ

  • 幼児期の感性は、遊び感覚の活動で自然に育つ
  • 音を色や形に置き換えると、表現力と想像力が伸びる
  • 自由な演奏で「自分の感じたこと」を音にする楽しさを体験できる
  • 聴く・感じる・表現する体験が、自己肯定感や創造力につながる
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