子どもたちの毎日は本当に忙しいです。
学校や園での生活に加えて、習い事や遊び、家族との時間…。
ピアノもその中のひとつとして取り入れていただくことが多いですが、「続けられるかしら?」「練習時間が取れないのでは?」と心配される保護者の方も少なくありません。
今日は、ピアノと他の習い事の両立、そしておうち練習の工夫や考え方についてお話したいと思います。
習い事はいくつまで?
よくご相談いただくのが「習い事はいくつまで大丈夫ですか?」という質問です。
これは子どもの性格やご家庭の生活リズムによって本当にさまざま。
たとえば…
- 好奇心旺盛で元気いっぱいの子は、複数の習い事を楽しみながら力を伸ばすことができます。
- 一方で、ひとつのことにじっくり取り組むのが好きな子は、習い事を絞った方が安心して伸びていく場合もあります。
だからこそ「どんな性格かな?」「どんなリズムで生活できそうかな?」を見ながら、無理のない形で取り入れていただけると安心かと思います。
ピアノとスイミング、英語など
習い事には「通うことで完結するもの」と「家庭での取り組みが必要なもの」があります。
スイミングは通えば体力がつきます。
英語やピアノはおうちで触れる時間があると力がぐんと伸びます。
ですから、「週にどのくらいおうちで時間を取れるか」を考えながら組み合わせると良いバランスになります。
ピアノに少しでも時間を作っていただければ、それだけでしっかり成長につながっていきます。
「レッスンほぼ完結!おうち練習には頼りません」これは私の考えです!!
「ピアノは毎日30分以上練習しなきゃ」と思ってしまうと、子どもにとっても親御さんにとっても負担になってしまいます。
1回弾くだけでも、鍵盤に向かう習慣をつけられると本当に素晴らしいです。
ですが、つい頑張って、ピアノが「やらされる時間」になってしまっては逆効果。
「ママと歌いたいな」
「パパと真似っこ楽しいな」
「今日はどんな音にしようかな?」
「聞いてほしいな」
そんな小さな当たり前のような楽しみを積み重ねていくと、「やらされる」ではなく、「やりたい」こととして、日常に溶け込んできます。
ピアノを“生活の一部”に
忙しい毎日の中で、練習時間を特別に確保するのは大変です。
でも「一緒に歌って歩いて帰る」このときに、歩幅を合わせて、テンポを合わせて、進んでみてください。
見事に音楽です♫
階段があれば、グリコのジャンケンゲームをするように、音階どれみを言いながら登ってみてください。
お子さんに「音楽を今取り組んでる」の意識はなくても良いです。楽しい時間、その場にあった楽しいこと、として音楽が当たり前のようにあることが、お子さまの可能性を広げます。
自ら感じる「できた!」という小さな達成感、その積み重ねが、子どもたちの大きな自信になっていきます。
好きこそものの上手なれ!
ピアノを続けることで集中力や表現力が育ちます。スイミングや英語を通じて体力や言語の力も伸びていきます。
習い事同士は競合するのではなく、お互いを支え合って子どもの成長を助けてくれるものです。
だからこそ、保護者の方には「完璧を目指さなくても大丈夫」とお伝えしたいのです。
毎日でなくてよい。短い時間でもよい。続けることに意味があります。
ピアノは子どもの心を豊かにし、他の習い事とも調和しながら未来の力を育てていける。
好きこそものの上手なれ!
私はこの言葉を、何度も体感しています。
まず、好きになること。
好きっぽいを、好き!に気持ちを膨らませること♡
大大大~好きになること。
そんなピアノの楽しみを、生徒さんと保護者さまと共有していきたいと思っています。
そしてその魅力を、これからも大切にお伝えしていきます。