〜「やらなきゃ」より「やってみたい!」を大切に〜
前回は「できない」が「できた!」に変わる瞬間についてお話しました。
今回はもう一歩踏み込んで、2〜3歳のお子さんにとっての 安心できるレッスン環境 についてお伝えします。
安心できる環境が、学びの土台に
幼児期は気分の揺れが大きく、その日のご機嫌によってできることも変わります。
「今日は椅子に座れるかな?」
「集中できるかな?」と、親御さんも心配になりますよね。
でも大丈夫。
この年齢で大切なのは「どれだけ弾けたか」よりも、「楽しいことがたくさんあった」「安心できる場で過ごした」という経験そのものです。
心理学や脳科学の研究でも、安心感は学びや挑戦のエネルギーになることが分かっています。
「できなかったこと」より「今できること」
レッスンでは「まだできない」ではなく、「今できること」「やってみようとしたこと」を大切にしています。
ピアノの音を想いをもって弾く、それが感性を育てます。
それを先生と一緒に認め合うことで、「もっとやってみたい!」という気持ちが芽生えます。
安心して挑戦できるからこそ、小さな成功体験が積み重なり、次につながっていきます。
練習しなくても大丈夫?
「家で練習できていなくて」と申し訳なさそうにお話をいただくことがあります。
実はこの年齢の子どもたちは、レッスンで体験したことを 寝ている間に整理し、学びに変える力 を持っています。
だから、無理に眠たい中練習しなくても大丈夫。
忙しい時に、大変な思いをしてピアノを弾かせなくて大丈夫。
帰り道に一緒に歌ったり、ふと鍵盤を触ってみたり。
その自然な行動こそが「おうち練習」になっています。
ぜひ、ピアノ、音楽は楽しいものとしておうちでも触れていただけたらと思います。
共働き家庭でも安心して通える
おうちでの練習に時間をとれなくても大丈夫です。
レッスンの中で「できた!」を積み重ね、おうち練習に頼らなくても伸びていける仕組みを大切にしています。
「好きだからやってみたい」
その気持ちが芽生えるまでは、無理に練習しなくても大丈夫です。
まとめ
- 幼児期に大切なのは「安心感」と「できた!」の積み重ね
- 練習がなくても、自然な歌やしぐさが学びにつながる
- 共働き家庭でも安心して通える仕組みを大切に
ピアノは「やらされる」ものではなく、「やりたい!」から始まるもの。
安心できる環境の中で、音楽を楽しみ、自信を育む時間をお届けしていきたいと思います。
♪ 次回は、「おうちの方が安心して寄り添える工夫」についてお話していきますね。