短い時間から、少しずつ伸ばせる力
前回は「ピアノレッスンで育つ共感力」についてお話しました。
今回は、ピアノレッスンを通して少しずつ育っていく 集中力 について考えてみたいと思います。
幼児期の集中力は短くても大丈夫
2〜3歳のお子さんの場合、最初から長時間じっと座ることは難しいものです。
でもそれで心配する必要はありません。
最初は3分、5分…と短い集中でも大丈夫。
音を聴く、リズムに合わせて体を動かす、指で音を鳴らす…そんな小さな体験の積み重ねが、集中力の土台になります。
「今日はここまでできたね!」と認めてあげることで、子どもは次も挑戦しようという気持ちが育っていきます。
音楽は自然に集中を引き出す
ピアノレッスンには、集中力を伸ばす仕組みがたくさんあります。
- 音の高低や強弱に耳を傾ける
- リズムに合わせて体を動かす
- 自分の音と先生の音を聴き比べる
遊びのように楽しい中で、子どもは自然と「耳を澄ませる」「体を使って表現する」という集中体験をしています。
「お勉強」ではなく「音楽あそび」として取り組めるから、無理なく集中できるのです。
少しずつ伸びる集中力
最初は短い時間でも、慣れてくると少しずつ集中できる時間が伸びていきます。
曲を弾く、リズムを叩く、歌う…活動を切り替えることで、疲れずに集中を持続できるのもピアノの特長です。
保護者の方からは
「なかなか30分はじっとしていられないかなと心配でした心配でしたが、ピアノの前では真剣な顔をしていて驚きました」
「気が散りやすい子なのに、ピアノには夢中になっています」
というお声もいただきます。
集中の先にある自信
集中して取り組んだあとに「できた!」という達成感があると、それが子どもの自信につながります。
小さな成功体験の積み重ねこそ、集中力をさらに伸ばすエネルギーになるのです。
まとめ
- 幼児期の集中力は短くても十分
- 音楽は自然に集中を引き出す力がある
- 活動を切り替えることで疲れず集中できる
- 集中の先にある「できた!」が子どもの自信に
ピアノレッスンは、ただ音を学ぶ時間ではなく、集中力を少しずつ伸ばしていける場所です。
「集中できないかも」と思っていたお子さんが、ピアノを通して夢中になる瞬間。
それは、保護者の方にとっても大きな喜びとなるものと思います。