“やりたい”が生まれる環境づくり

〜安心感と承認の積み重ね〜

目次

「やりたい!」は、安心の中から芽を出す

子どもが「やりたい!」と言えるのは、

その場所に“安心”があるからこそ。

「間違えてもいい」「失敗しても大丈夫」

そう感じられるとき、子どもは思いきって一歩を踏み出せます。

レッスンの中で、私は“挑戦”の前にいつも“安心”をつくることを大切にしています。

心がほぐれると、自然と子どもの手も動き出す。

“安心”は、学びのスタートラインなのです。

できたことより、「やってみたね」を伝える

子どもが頑張っている瞬間、

「すごいね」「上手だね」と声をかけたくなりますよね。

でも、もっと力を育てる魔法の言葉があります。

それは「やってみたね」「挑戦したね」。

結果ではなく、行動に注目して言葉を返すと、

子どもは「やってみること自体が大事なんだ」と感じられます。

失敗も成功も、“やってみた”の一歩から。

その小さな挑戦を見逃さず、あたたかく受け止めることが、

次の「やりたい!」につながっていきます。

安心感は、承認の積み重ねでできる

安心感は、一度の言葉がけでは生まれません。

日々のレッスンでの小さな承認の積み重ねが、

子どもたちの心に「信頼」という土台をつくります。

・あいさつを丁寧に返してくれたこと

・目を見て話を聞いてくれたこと

・音を聴こうとする姿勢

そんな一つひとつをしっかり見つめ、

「見てるよ」「うれしいよ」と伝えること。

その積み重ねが、心の安心を深めていきます。

安心の中で、子どもは自分を表現し始める

安心できる場所では、子どもはのびのびと表現を始めます。

音で気持ちを表すことも、

「こう弾いてみたい」と自分の意見を言うことも、

すべては“心が安全”であることから始まります。

ピアノの音が少しずつ大きくなったり、

弾く姿勢が前のめりになったり。

その変化は、まさに「自分を出せるようになった」サインです。

“安心”が育てる、“やりたい”の芽

子どもの「やりたい」は、

安心の土に根をはり、承認の水をもらって、少しずつ育ちます。

「間違えてもいいよ」

「その音も素敵だね」

そんな言葉が、子どもの心をやさしく支えます。

今日も教室では、小さな“やりたい”が芽を出しています。

それは、音のひと粒から生まれる未来への小さな希望。

子どもたちが自分の“好き”を信じ、

自分らしく育っていけるように。

これからも、安心と承認を土台にしたレッスンを育てていきます。

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